IOU・・・(ドラマのオタク話2) – エミゾウホンポ2015

IOU・・・(ドラマのオタク話2)

1年間ずっと引きずってきた某試験も終わり、またあと1年引きずるのですが、さすがに今は無気力状態。

開放されたから、あれやろうこれやろう、と思いつつ何もしたくない状態です。

お風呂に入り、録画が終わるのを待ってSHERLOCK2を見る。どうしようか迷ったけれど、結局見ました。

ストーリーは正典の「最後の事件」と同じ終わり方です。
シャーロックもジム(モリアーティ)も両方とも死んだことになって終わります。
哀しいというか、真実を知らされないジョンが気の毒。マーティン・フリーマンの激しすぎない演技がよかった。

まず、何でこんなに感情移入してみているかというと、登場人物が現代に生き、等身大であるからです。
コナン・ドイルのホームズとワトソンは、たとえば情報操作、マスコミ操作でやらせ疑惑、いかさま疑惑なんてものには動じなかった。そんな形で貶められない盤石な基盤があったから。周囲が彼らを悪者だと間違った認識を持つような事がなかったし、その点はらはら、やきもきさせられることは全くありませんでした。
(※というか、正典のモリアーティはホームズを抹殺するために急に作り出したキャラクターなので、存在感のかけらもない、なんて言われています。でも、コナン・ドイル氏、急場しのぎにしてはよく作りこんだ悪の帝王だと思います)

だから、現代のジョンが自分のブログのカウンターを見てほくそえんだり、シャーロックのサイトなんてつまらなくて誰が見るもんかと揶揄する様子が、妙に人間くさくて人としての距離感がとても近く感じるのです。
シーズン1、1話でシャーロックが自分の推理が合っていたかジョンに聞き、1点だけはずした事を悔しがったりする様子を見るにつけ、周囲の人々の様子に少なからず影響される様子に、今までにない親近感があるのです。
それが、最終話への全体を通しての伏線になっていました。

現代のような情報社会で恐ろしいのは、個人データやその人のこれまでの記録を他人が操作して書き換え、悪者として追い詰めることができることです。
社会的地位まで貶めて、この世のどこにも居場所がなくなるように仕向けるやり方。心理戦がメインになります。

「衣食」は保たれても、「住」、生きる場所がないというのは大変に辛いことです。
飛躍しますが、現代の学校、会社でのいじめは「居場所を無くする」ということです。
そう考えると、現代の人の心の闇をついた恐い話だったと思います。

それと、日本語吹き替え版を見て最初はピンとこなかったのですが、情報サイトを見るにと「一つの言葉」でそれぞれの心情を端的に表現している、言葉使いの妙を楽しむドラマでもあったようです。

「I owe you」

ジムは「IOU」 とリンゴに彫り、シャーロックは「I owe you」とつぶやきながら意味を考える。
ジョンは墓石に向かって「I owe you」と泣く。

ジムはシャーロック向かって「お前がいたから生きてきた(Stayin’ Alive)、借りを返すよ」
シャーロックはその意味は図りながら「借りを返す・・(ジョンに向かって、君がいたからやってこられた、にもかけている)」
ジョンはそのものずばり「君のおかげで生きてこられた」

(※感情的な超意訳です、正しい意味は辞書で調べてね)

最後にどうでもいいオタクつながりの話。
私の相方は、とてつもないオタクなおっさんです。
このドラマの制作兼脚本を担当した、マーク・ゲイティス。劇中では兄のマイクロフトを演じていましたが、この人と生月日が同じでした。わろた(^^;)
何だかマイクロフトがとても気になっていたんですが、同じだ、相方と同じオタク臭がするんだ!
ブルーレイディスクのドラマコメンタリーでも「僕たちホームズオタクだもんね」と語っているそうです。

ちなみに生年は私より一つ若い。なんてこった!

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